たにがわ2のブログ

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2台目 東芝 WALKY AX-W10C

東芝 WALKY AX-W10C (90分テープは非推奨です)

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2023年に復活した東芝のポータブルカセットプレーヤー。といっても自社設計自社製造の時代ではありません、内部メカがどこかで見た何かに似ているのも仕方がない。とはいえ完全オリジナルのクリーンなデザイン、プラスチックながらも表面加工でチープではなくポップなイメージに仕上がっています。カセットテープがみえるクリアタイプのカセットホルダーを採用したのもわかってていいです。

対応電源

単3電池×2本。ポータブルカセットプレーヤーの基本仕様。さらにUSB Type Cが利用できるのもイマドキでいいですね。

整備性・コンディション

2023年製ですから、メーカー保証もあるのでそのまま使えばよいとは思いますが、こだわり派としては手元の個体が最良のコンディションに調整されていないこと気づいてしまいました。メーカー保証などいらぬと調整してしまいます。速度調整ボリュームは露出していないので、調整する場合はふたを開ける必要があります。アジマスずれと速度ずれ(+2.3%)を調整しておきました。

音質

2023年に新製品で発売されているポータブルカセットプレーヤーの中では高品質な部類と思われます。ワウフラッターが0.3%ちょいでステレオなのが貴重。B1000EWやWe Are Rewindと比べてメカはそっくりさんですが圧倒的に安いですし。

AX-W10Cのワウフラッター(参考)

周波数特性はアジマス調整してこんなかんじ。B1000EWの公称スペックが40Hz~11kHzですが、AX-W10Cもそんな感じの波形が出ます。だら下がりしているだけで、高音域も出ていますのでちゃんと聞ける音質になっていますよ。ちょっと低音増強されててメリハリのある元気なサウンドです。

AX-W10Cの周波数特性(参考)

追記 リサジューであわせるのではなく、耳で合わせた方が高音が伸びて聞こえるので元に戻しました。カーステレオでこういうEQ作ったりしますね。

再々調整したAX-W10Cの周波数特性

機能

Bluetoothつき、わかっていますね。2023年のリスニングスタイルをおさえていていいと思います。もちろんちゃんと技適を取得したBluetooth付きですので、安心してワイヤレスリスニングができます。

サラウンド機能は完全にオマケレベルですね、わかっていたことではありますが。

再生はワンウェイでオートストップ機能付き。早戻し早送りはオートストップ/シャットオフしません。

録音は直流バイアス仕様で音質には期待できません。テープの爪を折りたくない派としては押し間違えて誤消去しちゃうから、中途半端な録音機能はない方がいいんですが…

まとめ

2023年に7,700円で手に入るプレイヤーとしてはとても良いと思います。デザイン、クリアタイプのバリエーション、ステレオ対応、単3&USB Type C、Bluetooth、メリハリサウンド、そして7,700円の価格。

これが売れてもうちょっと上級なモデルが出てくれるとなおいいですね。録音とサラウンドはカットしてよいので、もうちょっと良いヘッドを使ったモデルが出てくれるといいなと思います。ハイポジ対応するにしても、まずは基礎体力が必要。

しかし商品企画の方向性としてはどちらかといえばカラバリとかコラボモデルとかの方がありそうかもしれません。カセットテープの音楽ソフトがリリースされる中、ちゃんと音楽が聞けるレベルの大手ブランドのプレイヤーが手に入るということ意義があると思うので、成功してほしいなと思います。