たにがわ2のブログ

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EF17-40mm F4L USM

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α7IIに乗り換えてからいくつかレンズを買ったのだが、割と気に入って使っているのがEF17-40mm F4L USM(メーカーページ)である。いや、実のところは主力にするつもりだったSEL24105Gがα7IIIとともに超大人気で納期が伸びに伸び切った結果、予想以上に出番が増えてしまったというわけだ。結局さくらシーズンどころかGWも主力として活躍した。キヤノンEOS用のレンズではあるが、シグマのマウントコンバーターMC-11が優秀すぎるため、特に抵抗なく暫定主力に据えてしまった。

良いところ
  1. (Lレンズとしては)安くて小型であること
  2. 作りがしっかりしている
  3. 現行品なので修理ができること
  4. 望遠側が40mmまであるので、普通の撮影もできること
  5. フィルター径がSEL24105Gと同じ77mm

ミラーレスは広角レンズをコンパクトに設計するうえで有利であるという。確かにソニー製のSEL1635Z(518g)はキヤノン製一眼レフ用の同クラスのEF16-35mm F4L IS USM(615g)と比較して小型軽量である。しかしこのEF17-40mm F4Lは一眼レフ用なのに475gとさらに軽い。手ブレ補正がレンズにないことはキヤノンのEOSで使う分にはネガだが、α7IIならボディで補正できるのでむしろ合理的だ。

値段も中古だと6万円弱~、新品のSEL1635Zの半額未満で済む。タマ数も豊富でマップカメラ店頭では大体いつも選べるほど並んでいた。*1さらに安いとはいえレンズのつくりはちゃんと「Lシリーズ」だけはある、ズームリング、フォーカスリングともにトルクがなめらかで高級感十分。ズーム、フォーカスともに全長が伸びないのも扱いやすい。もちろん防塵防滴である、αで使うとボディやコンバーター側が微妙ではあるが。

しばらく主力として使うにあたって、望遠側が40㎜までしかないようでは苦労すると思っていたのだが、風景でほしい定番の24mm 28mm 35mmはカバーしたうえで、超広角の飛び道具が使えてかえって楽しかった。望遠側が欲しくなったら素直にレンズを変えるか、あるいはサブカメラのRX100M2を使えばよい。

悪いところ
  1. MC-11経由だと結局大きくなること
  2. 設計が古く、最新のレンズと比較して周辺画質が劣ること
  3. 噂通り巨大フードが持ち運びに邪魔

上で小さいとは言っては見たものの、MC-11経由でα7IIにつけるとコンパクトとはいいがたい。しかし一眼レフであるEOS 40Dにつけると全く不自然に感じないのだから、それだけα7IIが小さいのだ。また周辺画質については絞っていけば幾分か良くなるし、安さ軽さのトレードオフとしてとらえている。たまに絞り忘れてうっ、となることもあるけど...(→精神衛生に悪いので等倍観察はしない!)

AFについて、MC-11経由で使用しても問題を感じなかった。瞳フォーカスは使えないが、ポートレートをやるレンズではないので気にならなかった。AF-Cも同様に動き物を撮らないので問題に感じなかった。α7IIの位相差AFは真ん中にしかなくて構図が制限されて辛い? α7IIIのAFエリアが圧倒的に広いせいでそう感じるが、例えばEOS 6DのAFポイントを見てからだと、平和な気持ちになれるのではないか。

明るさはF4だがフルサイズであり、寄ればしっかりボケるしボケ味も良いので花畑の撮影などは楽しかった。ただしあまり小さな花は周辺が解像していないのが目立つのでダメ。

広角ズームはランクを上げるととんでもなく高価かつ巨大になっていくので、標準はSEL24105Gに任せて、広角はひとまずこのレンズで撮っていくつもり。いや、星空撮影にはもうちょっと明るいレンズが欲しいところではあるが…

そのほかの撮影データはこちら
DSC01640
DSC00480
DSC00397
DSC00701
DSC01736.jpg
DSC03361
DSC03434

*1:先述のEF16-35mm F4L IS USMに乗り換えた人が多いのだろう、サイズさえ気にしなければ描写も優れるし、IS付きだ、とはいえ不人気と切って捨てるべきではない、ということを述べている