たにがわ2のブログ

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早すぎた買い物の後始末 実家のテレビとAVシステムの話

わたしはかつてガジェット系孫ニュースサイトをやっていた過去から明らかなように、時々早すぎる買い物をしてしまうことがある。自分でつかんでしまう分には自己責任で済む話なのだが、人からアドバイスを求められた時にやってしまうと少々面倒なことになる。

実家のプラズマテレビが壊れたという。電源を入れてしばらくの間は画面が乱れてしまい、5分程度しないと安定しないとのこと。電源周りか何らかの安定化回路が寿命を迎えたのだろうか。10年物のテレビ、しかもプラズマで720pのテレビに執着することなどない。むしろ早く買い替えてほしい。

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プラズマテレビはこういう壊れ方をするようだ。

テレビの型番は「TH-37PX70」。購入したのは2008年だったと思うが、当時なぜプラズマテレビを選んだかといえば、家族の主な視聴コンテンツが「テニス」だったからである。当時の液晶テレビは倍速駆動がハイエンドモデルにようやく標準採用されたような時代だったから、動きに強いプラズマが良いと思ったのだ。薄型テレビも1インチ1万円の時代を経て、37v型も普及モデルが15万円を切り、HDMI端子もついに2つ搭載された。ここが買い時だと当時の自分は思っていたのだった。しかし今から思えば、非フルHDHDMI CEC非対応のプラズマTVをアナログ放送停波前に買ったのはどう見てもタイミングが早かった。

37インチでフルハイビジョンじゃないのも大概だが、HDMI CEC*1非対応は特に前時代的でBlu-rayプレイヤーやケーブルTVチューナー、ゲーム機何をやるにも電源と入力切替ボタンを押さなくちゃいけない。まあ昔はそうだったよねといわれればそうなのだが、ここにAVアンプを導入することになると、話は違ってくる。

AVアンプなるものを導入すると、テレビで見る映画はもちろんニュース番組までしっかりとした「ステレオシステム」で鳴らすことができるので、映画館気分を味わえる、ホームシアターが実現できるわけだが、その配線はもちろん、普段使うときに音を出すのも面倒だ。テレビの入力切替を正しくセットして、さらにアンプのセレクタも正しく合わせないとまず音が出ない。AVアンプは本体もリモコンも無駄にたくさんのボタンがあるから、家族に正しい操作を学習させるのは骨である。逆に言えばそういった儀式を行える知識を備えた人間のみに許された趣味だったといえる。その後実家を出てしまった私は時折、電話越しに正しい操作を伝えたり、掃除で抜けてしまった配線をメンテナンスするためにたびたび実家に帰ってくることになった。

しかしそれも今日で終わる、新しいTVを買うからだ。BRAVIA KJ-49X8500F、アンドロイドOS搭載の4K液晶テレビの普及モデルである。もちろんHDMI CECは搭載している。4K放送開始直前というのにわずかばかりの早すぎ感を感じなくもないが、ケーブルTVの4K化は当面予定がないようだし、どうしてもオリンピックを4Kで見たくなったらパラボラアンテナとチューナーを買ってくれば良い。HDMI CECがあればテレビのリモコンでなんでも操作できるから、内蔵とさほど使い勝手も変わるまい。
www.sony.jp

これの配線さえ終えてしまえば、もうテレビ周りの操作で悩むことはないんだ! HDMIでつなぐだけ! 誰でも簡単! と晴れやかな気持ちで作業に取り掛かったのだが、その夢は一瞬で覚めることになってしまった。AVアンプが「ARC」に対応してないッ! 3Dや4kパススルーが出来ないのはどうせ当分使わないからいいやと無視していたのだが、ARCに対応してないとテレビの音をHDMIで流せないから、光デジタルケーブルが必要になるのである。あー。一気につなぎ方が面倒になる。
av.jpn.support.panasonic.com


その時代遅れのAVアンプ、TA-DA3400ESは名機である、「ES」の名を冠して4入力のHDMIを備え、Blu-ray等の音声コーデックはDTS-HDマスターオーディオにまで対応する。機能的にも前年のハイエンドモデルの機能をそのまま受け継いだ高CPモデルとして人気を博した。でも2年後に出たTA-DA3600ESはちゃんと3DパススルーもARCもついてるんですよね。しかし高級AVコンポーネントの証、「ES」の名を冠した中級機はこれが最後になってしまった。かないまるさんも引退したし、もうソニーのAVアンプを選ぶ理由もなくなったかな…
www.sony.jp


結局七転八倒したあげく、なんとかリモコンワンタッチでBlu-rayプレーヤーもケーブルテレビチューナーも呼び出せるようになったのだが、接続方法一つにもバッドノウハウを投入せざるを得ず*2、もう金輪際やりたくないと思った。

無限にガジェットを追い続ける財力と気力があるならいいのだが、年齢を重ねてくるとそれも厳しくなってくる時が来る。身の丈に合った買い物をしろ、流行を追いすぎるな。つまらない話だが、後のメンテナンスを考えるとそういう気持ちになってしまうのであった。

*1:VIERA Link、ブラビアリンクetc

*2:テレビとアンプにそれぞれ4つずつのHDMI入力端子があり、アンプの出力をテレビのHDMI2に接続した。ブラビアリンクの挙動がおかしく、AVアンプ側のHDMI3につないだBlu-rayの電源を入れると、テレビ側のHDMI3に入力が切り替わってしまうのだ。そこには何もつながってないのに。この場合、AVアンプのHDMI3、テレビのHDMI2組み合わせにならないとおかしい。仕方がないのでAVアンプのHDMI2にBlu-rayプレーヤーだけをつないで、ほかの機械はテレビのHDMI入力端子に接続直結して音は光デジタル経由でアンプに戻している。良い音質で聞けるのはアンプにつないだBlu-rayプレイヤーだけになってしまうが仕方ない。これもTA-DA3600ESならちゃんとうごくらしい!!