たにがわ2のブログ

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回想2017~ドライブ3940km 1日目

f:id:myuxeno:20180217165853p:plain自家用車は最も無計画な旅行を実践できる素晴らしいツールだと思う。昨年も晩秋に走り納めも兼ねて遠出することを思い立ったのだった。結果かなりの長距離を走ったのでメモをすることにした。

1日目 仙台~三条燕

夜勤明けで早朝に帰宅した後、眠りすぎてしまうことがよくある。この日も目が覚めたのは15時過ぎで、貴重な日照時間の大半を布団で過ごしてしまったことに後悔しつつ、ともかくこの先連休なことだし、車で出かけることに決めた。行先は決めていなかったが、経県値が稼げていない鳥取あたりが手頃だろうか、などと考えながら、ひとまず日本海側に出ることにした。

夕食 吉野家 17:30

仙台から西を目指すルートとなると、山形自動車道である。仕事でもたびたび通ったが、コンクリートの力でダイナミックに峠を越えていく道で、1935年に開通したJR仙山線が素直に山を登っていくのと比べると、圧倒的な土木技術の差を実感できて好きである。ほどなくして山形JCT東北中央自動車道の分岐が現れる。目指すは酒田、そのまま直進である。

「Cube,My room」というCMがあったが、特に自家用車が生活に密着している地域ではマイカーを自室の延長ととらえる風潮があるように思う。車内のデコレーションに精を出したりする点にはパーソナル性を見いだせるように思うし、コンビニに行くのに部屋着で行くという感覚は、自分の部屋がコンビニに直結しているかのようである。実に便利だ。マイカーで旅行に出るということは、自分の部屋と旅行先が直結する、インドア派に最適な旅行法の一つだと、自分は思っている。

しかし、自分の部屋にいるつもりで油断しきっていると、唐突に現実に直面してうろたえる羽目になることがある。それは西川ICを過ぎていたあたりだった。自分は制限速度未満でゆったり流していたのだが、前の車が急減速したのに気づいた。なんだなんだ。どうやら停止するわけではなく、極端に速度を落としただけのようだ。何故か? 雪だからだ。あ…まずいか? ちょうどその時かかっていたのが「Snow Wings」なのでSnow Wings 夏タイヤ事件と命名した。まだ秋なんだ、季節の扉を開けてもらっては困る。

曲もノリノリだし、路肩に雪が積もっている道を行くことはよくあることだし、外気温はまだ3度くらいだし、こんなちらほら雪が舞うくらい平気でしょ? とビビりながらも月山ICに来たのは良かったが、結局は月山道路の入り口で「滑り止め必要」の表示であった。アウトである。いや、よく考えればこれから峠なんだから全然だめなのだが、地図を見ずに部屋の中にいるつもりでいるとこうなる。

完全アウト宣言を受けてしまうと急に気が小さくなってしまって、引き返す途中の道で雪が降ったらどうしよう? などとさらに悪い想像をしてしまう。一刻も早く脱出しなくては。すごすごと村田JCTまで戻ってきたのであった。

普通ならこれで小旅行だが、まだ起きたばかりで家に帰ってもすることがない。続行するしかない。燃料計は1/2よりわずかに上。最初に入れたガソリンがそのまま無駄になったのがちょっと悲しかった。

東北自動車道に戻ってきたわけだが、少しでも走ったことのない道が走りたい。素直に南下したのは郡山までで、そこから磐梯自動車道経由で日本海を目指すことにした。ハイウェイラジオを聞く限りでは雪の気配はなさそうだ。新潟JCT北陸自動車道へ。燃料警告ランプが点灯したので黒崎PAで55リットルほど給油。三条燕ICあたりで日が変わり、1日目が終了した。この日の走行距離は534km、運転時間は6時間30分であった。